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温故知新で「粋」な暮らし

温故知新で「粋」な暮らし

2005年春 アメリカ国立公園旅行

アメリカ生活最後の旅行はアメリカ国立公園へ!


NY在住中に一度は行きたかったNational Park。
一つが4人のプレジデントの顔が岩に刻まれた「マウントラッシュモア」、そしてもう一つが最初の国立公園「イエローストーン」でした。
かなり強引に二つを回ることにしちゃいました。
雪の予報を覆して、青空も出てくれるほど天気もなんとかもってくれました。(途中の雨なんて気にしないー♪)

トータル走行距離約990マイルの旅は、本当に楽しく、いろんな意味でアメリカを好きになれる旅でした。

*****

~旅行日程~

2005年5月5日(木)
朝7時台のUAでラガーディア空港→デンバー→ラピッドシティ空港(サウスダコタ州)へ。
お寝坊コンビ夫婦ですが、前夜のオペラ観劇もなんのその!
がんばって早起きして空港へ行きました。おかげでフライト中は熟睡~
デンバーからのプロペラ機だって、全然へっちゃらでした。(笑)

草原に現れた空港、ラピッドシティでレンタカーを借りて、さぁ、強行アメリカ(ほんの少し)横断旅開始です!
いつものように、ダンナさまがドライバー。私がナビ。
得意分野で張り切っていきました♪

お昼に到着したのですが、とにかくご飯を食べるよりさきに「大統領の岩山を見に行こう!」とMt. Rushmoreへ。
4人(ワシントン、ジェファーソン、リンカーン、セオドア・ルーズベルト)の顔がズラリと山に刻まれていました・・・感動!!

アメリカへ来てから、絶対に観たいと思っていた場所。
なかなか足を運ぶには遠く、しかもサウスダコタはこのマウントラッシュモアくらいしか観るところはない。(サウスダコタ住民さん、ゴメンなさい)
なので、ここが目的で行くことしかないのです。

でも、行って正解!本当に大きく、それぞれの特徴を捉えた彫刻でした。
近くで見ることができるトレイルがあるので、今まで見たことない角度でも見ることができました。
本当に行ってよかったです!!

観光客は年配のアメリカ人ご夫妻と高校生くらいの遠足みたいな団体が多かったです。アジア系では海外旅行ブームという中国人が多かったかも。
これは今回の旅行を通じて、どこでもそういう人たちと多く遭遇しました。

この日はラピッドシティで宿泊。なんと$39です!驚きの安さ。
もちろん、豪華ではありませんが、簡素ながらも小奇麗でした♪

夕食はNYへ来てからダンナさまと気になっていた“Out Back”へ。
チェーン店なのでNYにももちろんありますが、他に美味しいところがいっぱいあるのでなかなか足を運ばず・・・・
日本にもチェーン店があるようですが、日本でもきっと行かないと思うのでチャレンジしてみました。
是非とも気になるオニオンフライを是非食べてみたかったのです。
地元の人であふれる店内で、妙に浮いている日本人カップルでしたが、妙にテンションが高いお姉さんウェイトレスのおかげでなかなか居心地良かったです。
何より、西部の方々は見慣れないはずの日本人にとても優しかったように思います。

そして、スーパーで旅行中の飲み物・お菓子、明日の朝食用ベーグルを買い込んで早めに寝ました。


5月6日(金)
本日はラピッドシティ→デビルスタワー→シェリダンの予定です。
実はこの途中の宿泊地を参考にしたのは、某日系ツアーの旅行日程です。
これはきっとムリなくいける距離なのだろうと・・・
(あとで「もっと先までいけたかもしれない」とダンナさまは言ってましたが)

本当はラピッドシティ界隈の気になるところ(バッドランズ国立公園・ジュエルケイブ)も見たかったのですが・・・かなりキツくなりそうなのでデビルスタワーに朝から直行しました。
ここは映画「未知との遭遇」で撮影現場として利用された場所です。
平原の中、突如現れる不思議な山、というか崖???
かなり気になりました。

そして・・・

やはりハイウェイで遠くからでもわかるほどの突起物!そう、突起物の何者でもありません!!
本当にビックリしました!
写真よりも迫力満点です。そして、近くの平原にはたくさんのプレイリードッグがいます♪動物大好きな私はもうプレイリードッグに釘付けでした~(笑)
なんだか、すごい鳴き声でしたが・・・(ギャーギャーいってました)
無防備な姿が、なぜか心をキュン☆とさせるのですよねぇ~

そんなふうにプレイリードッグに夢中になって双眼鏡を覗いてたら、なんと遠くに見えるデビルスタワーにロッククライマーたちを発見しました。
あんな直角みたいな絶壁を登るなんて・・・本当にスゴイです。
高所恐怖症の私には絶対にできませんっっ

デビルスタワーは1時間ほどで周回できるトレイルがあります。
いろんな角度から見ることができて、これまた楽しかったです♪

前日に買っておいたベーグルで腹ごなしして、一路シェリダンへ。
ここは西部の街ということで、本当にこじんまりとした小さな町でした。
そう、「街」じゃなくて「町」でした。

今回の旅行、実はかなりひもじい旅になると覚悟してました。
でも、意外といいお店発見でしたよ~
その一つがここシェリダンで見つけたレストラン。
町並みと外観も一線を画しておりました・・・なので、すぐわかります。
ちょっとこじゃれた方々が集まるお店って感じ♪
私たちは予約なしで入れたのが奇跡ってくらいに、混んでいました。
お料理は洒落た創作料理。
NYや東京などの大都市では全然珍しくないのですが、ここ西部の小さな町でお洒落な美味しいお料理と出会うと感動ですね☆
どのお料理も丁寧で、とても美味しかったです。

「Oliver's」
55 North Main st.
Sheridan, WY 82801
tel:307-672-2838


5月7日(土)
この日は大移動の日。
まさに移動日でした。
シェリダン→イエローストーン入り口→オールドフェイスフル
走行距離が一番長かったと思います。

イエローストーンのイーストエントランスは、なんと前日5月6日にオープンしたばかり。
調べていましたが、本当に開いてるかかなり不安でした。(開いていないと、別ルートの入り口まで行かなくてはいけません)
よかった、よかった。

そして、まだ雪解けしはじめたばかり。
道路にはその雪解け水がかなり浸透してきていて、グチャグチャ道路でした。
脇の崖も崩れそうでドキドキでしたよ~

でも入ると早速、まるで私たちを歓迎してくれるようにイエローストン入園後の初動物!バイソンに出会いました♪
(このあとかなりの確率で出会うことになり、彼らに「バイ」と呼び名をつけちゃうくらいでした)
いきなりの大動物登場に感激してました。
どんなにダンナさまに「バイソンはどこにでもいるんだよ」といわれても、最初の感動は大きいですね♪♪♪

それからかなりのラフ道路を走り、硫黄のニオイが立ち込める"Mad Pot"と呼ばれる最初のトレイルへ。
グツグツと煮込んだ鍋のように、たしかにすごかった!
泥水みたいなものが、跳ね上がったりもして、ビックリ。
地球の自然の力のすごさを目の当たりにしました。

そこから少し北上して、イエローストーンのグランドキャニオンへ。

まだグランドキャニオンを見ていない私は、かなり感動!!!
イエローストーン二度目のダンナさまも「前はここに来なかった。ここを観たら、グランドキャニオンを見なくてもいいかも」といくくらい感動してました。
景色がスゴイ、ホントにスゴイの一言でした。
そこの近くの滝も大きくて、雄大でした。

圧倒されっぱなしのイエローストーン。
まだまだこれから後も驚かされ、地球のすごさと自然が今も変化し続けているということに感激してました。

実は1988年に大きな山火事が起きているイエローストーン。
その名残がかなりまだ残っていて、焼かれてしまった枯れ木がたくさんあります。
禿山みたいになって、そこにハリセンボンのように枯れ木が立っています。
でもその根本には小さな、かわいらしい青い子供の木が生えているのです。
最初はこの山火事の事実を知らずに景色を見ていました。
あとで、この山火事が小さな雷が落ちたことにより、あっという間に広がって燃え続けたことを知りました。
そして、その後、国立公園という場所のため、自然を大事にするということを重点に置き、ほとんど消火活動を行わなかったと聞きました。
例えば、人災になりそうな場所、大切な建物(オールドフェイスフルロッジ)なとに被害が及びそうな場合のみ積極的に消火活動を行ったようです。
そのため、なかなか火災も収まらなかったという話です。

動物達も被害を受け、一時は壊滅状態になったかと思われたイエローストーンだったそうですが、実はこの自然現象で起きた山火事によっていろいろな生態に良い影響があったそうです。

例えば、背の高い木がなくなったことで、下草や低木に日光が当たるようになって育ち、一旦は減った小動物や草食動物たちにとってはエサが増え、繁殖していったそうです。
そして、落ちていた松ぼっくり。
この松ぼっくりは特徴があり、高温でないと周りのヤニが溶けずに種を撒き散らすことができなかったそうです。
今回の山火事で高温になり、今まで落ちては朽ちていただけの松ぼっくりが生命を生み出したとのこと。
これこそ、自然現象ですよね。

そして、今も、火事で焼けた枯れ木が少しずつ朽ちては倒れ、土に戻り、肥料となって時間差で土壌に栄養を与えているそうです。

これを聞いて、イエローストーンの奥深さ、自然の偉大さに感激しっぱなしでした。
がんばってるんだなぁ~って思ってみていると、小さな青い木々がいとおしくなりました。
また何年かしたら、彼らを見にいきたいです。

そんな景色を楽しみながら、有名なガイザー(間欠泉)“オールドフェイスフル”へ着きました。

すでに夕方。
それでも、もちろんこの日のうちに一度はガイザーを観なくては・・・とホテルにチェックイン後、すぐに見に行きました。
今回のホテルは「オールドフェイスフル・スノーロッジ」です。
ここは一度、火事で焼けてしまい、とても新しくキレイな施設でした。
テレビがないのが国立公園らしいと思いました♪
テレビっ子なダンナさまはショックだったみたいですが・・・(苦笑)

夕食前に「フェイスフル」なはずのガイザー、オールドフェイスフルへ。
ちょっと曇ってきてしまったのが残念でしたが、吹き上げる間欠泉に感動しました!!
出だしが10分ほど遅れてましたけどネ。

夜はホテルにあるダイニングへ。
ここもとっても美味しかったです♪
肉続きだったので、私はマスのソテーをいただきましたが、とってもカリッ年上がっていて美味!でした。


5月8日(日)
この時期、イエローストーンはまだすべてがオープンしてません。
残るは少し北にあるマンモスホットスプリングス。
階段上になった不思議な白い段々畑(?)が有名です。
なんていうのかしら・・・
とにかく、これまた全然違う景色で、同じ温泉というかマグマの活動の結果だというのに、違った意味でとてもキレイでした。
前日に見たガイザーとその脇にある温泉とは違いました。

この界隈も充実した施設がいくつかあり、滞在には便利そうでした。
リーズナブルに探すのなら、この辺でもいいのかも。
オールドフェイスフル界隈は高いような気がします。

この日は、途中の平原でなんと珍しいといわれている「オオカミ」に遭遇!
というか、皆が止まってみているのでなんだろうと思って双眼鏡で覗いたら・・・
豆粒みたいな黒い1匹オオカミがいたのです!!感動ーーー 野生だーーー
ワン子好きとしては、なぜかオオカミにも同じ感情が生まれちゃうのでした♪カワイイ☆
オフシーズンに観ることができてラッキーでした♪

他にはエルクと思わしき鹿の集団、バイソンとその子供(チビバイ)の家族も。
彼らにはかなり渋滞をさせられましたが、それもまた国立公園のよさなのでしょうね。
でも、シーズンはもっと動物達がたくさんいるだろうから、車での移動もままならないのかも・・・と思いました。

そんな大自然を感じたイエローストーンに後ろ髪をひかれつつ、一路グランドティトンへ。

本当はイエローストーンからそのまま南下する道路で行きたかったのですが、まだその道路は閉鎖されていて走れませんでした。
仕方なく、一旦西の出口からアイダホ側へ出て、ハイウェイを南下。
じゃがいも畑の景色を見ながら、グランドティトン入り口近くのジャクソンまで行きました。

この日は青空も見えたので、アイダホ側よりグランドティトンの写真をパチリ☆
これは正解でした。
実は翌日は雲がかかって全く見えなかったんです!!!

この日はロッジに泊まりました。
アウトドアチックで、西部を感じてよかったです。
ちょっと虫が侵入するのでは・・・とドキドキしましたが。(苦笑)

この日もロッジ近くのお店で良いところを発見。
美味しいステーキに舌鼓を打ちました。


5月9日(月)
あっという間の旅行。
最後はお昼のフライトまでの時間にグランドティトンへ。
しかし、がんばてくれていた天候に最後は邪魔されてしまいました。
どうしてもグランドティトンにかかった雲がどいてくれません・・・(涙)泣く泣く、グランドティトンの中の道路を走るだけで終わりました。
今度は是非、晴れた空に浮かぶ山々を眺めてみたいです。

でもここではエルク保護地域で、コヨーテを発見!
嬉しいこともありました♪

ジャクソンホール空港→デンバー→ラガーディア空港

と、帰りも乗り継ぎで無事21時すぎにNYへ戻りました。
このとき、とてもきれいな夜景が窓から見えていたのに、写真を撮りそびれました!
もうしばらくは夜景を空から眺めることなんてなかったのに・・・(涙)


それにしても、大自然アメリカと大都会アメリカ。
本当にすごいギャップでしたが、どちらもとてもいいところですね♪

改めて、NYで生活できたことを振り返って、とても良い思いでになったなぁ~と思いました。

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写真アップしました。
スライドショーでごらんください。




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